1870年のテキサスでの牧場と水利権をめぐる二つの家族の対立、恋する男女のいさかいなど、さまざまな人間関係を詩情豊かに描く西部劇。ウィリアム・ワイラー監督が、「西部の男」以来18年ぶりで監督した西部劇。サタディ・アヴニング・ポストに連載されたドナルド・ハミルトンの原作をジェームズ・R・ウェッブとサイ・バーレット、ロバート・ワイルダーの3人が共同で脚本化。撮影監督はフランツ・プラナー。カリフォルニア州ストクトン附近のドレイス牧場一帯と、モジャヴ砂漠がロケ地に選ばれ、広大な野外シーンが常に心してとり入れられている。音楽はジェローム・モロス。
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:グレゴリー・ペックに、キャロル・ベイカー、チャールトン・ヘストン、ジーン・シモンズ、バール・アイヴス、チャールズ・ビックフォード、チャック・コナーズ、アルフォンソ・ベザヤ
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大いなる西部 (1958)のストーリー
1870年代のテキサス州サンラファエルに、東部から1人の紳士ジェームズ・マッケイ(グレゴリー・ペック)が、有力者テリル少佐(チャールズ・ビックフォード)の1人娘パット(キャロル・ベイカー)と結婚するためにやってきた。出迎えた牧童頭のスティーヴ・リーチ(チャールトン・ヘストン)は彼に何となく敵意を示した。スティーヴは主人の娘パットに恋していたのだ。途中まで許婚者を迎えたパットは、スティーヴを先に帰してジェームズと父の牧場に向かったが、途中で酒に酔ったヘネシー家の息子バック(チャック・コナーズ)たちから、悪戯をうけた。しかしジェームズは彼らを相手にしなかった。パットの父テリル少佐は大地主ルファス・ヘネシーとこの地の勢力を二分し、争っていた。2人が共に目をつけている水源地ビッグ・マディを、町の学校教師でパットの親友ジュリー・マラゴン(ジーン・シモンズ)が所有していた。彼女は一方が水源を独占すれば必ず争いが起こると考え、どちらにも土地を売ろうとしなかった。少佐はジュームズへの乱暴に対して、ヘネシーの集落を襲い、息子たちにリンチを加えて復讐した。そんな少佐の態度をジェームズは相いれないものを感じた。ジェームズは水源地ビッグ・マディを見て、所有者のジュリーに会い、自分でこの地に牧場を経営しながら彼女の中立の立場での水供給の考えを継続したいと申し出て彼女と売約契約をかわした。一方血気にはやるパットとテリル大佐は、慎重なジェームズの態度が不満だった。一方、ヘネシーの息子バックはジュリーを監禁する挙に出た。ジェームズは単身ヘネシーの本拠にのりこみ、水源は自由にすると明言してジュリーを助け出そうとした。ヘネシーの息子バックは、ジュリーに対する横恋慕からジェームズと決闘したが、卑怯な振舞いから父に射殺された。少佐とスティ―ヴの一隊がのりこんできて乱戦が始まった。そして、1対1で対決した大佐とヘネシーは、相撃ちで共に死んだ。憎悪による対立と暴力の時代は終わった。今はジュリーの腕をとって、ジェームズは新しい我が家ビッグ・マディに、新生活を始めるため馬首を進めた。

